なぜ人は仕事で悩むのか、3500人への取材を通じて見えてきたこと
多かれ少なかれ、働く人は皆、悩みを抱えています。なぜでしょう。14年間の記者生活で、少なくとも3500人以上の起業家やサラリーマンへ取材してきましたが、共通して言えることがたった一つあります。
仕事は人生そのもの
人はなぜ仕事をするのでしょうか。「食べるため」「自己実現のため」「楽しいから」など、働く人の数だけ理由があるかと思います。
仕事をする理由は十人十色ですが、睡眠と食事を除き、趣味や娯楽以上に人生の大半の時間を占めるものであることは、変わらない事実なのではないでしょうか(ちょこっとだけ仕事をしているという特殊な方もいるでしょうけれど…)。
それが良いか悪いかは別として、仕事は人生を形作る最大の要素です。「やりがいを感じない…」「出世したい…」「人間関係がギクシャクしている…」などと悩まされる根底には、仕事が人生そのものであるという現実があります。
こだわりとあきらめ
取材してきた3500人以上の起業家やサラリーマンは、管理職以上の方々が多く、仕事の悩みに向き合うための知恵を持っていることが大半でした。「前向きに人の話を聞く」「徹底的に働き、思いっきり休む」「常に本音で語る」などさまざな知恵を教えていただき、自身の参考にさせていただきました。
この知恵で共通しているなと感じたのは、ある種の「潔さ」です。働く人の多くが仕事に対するこだわりを捨てきれないのは自然なことですが、あきらめや割り切りの気持ちも必要です。こだわりだけでは、どうしても前に進めない場面もありからです。
「こだわり」と「あきらめ」――。このバランスをうまく取るために、人は仕事に対して悩むのではないでしょうか。
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