愚直な信念の強さを実感、『スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法』
息子の教育に、現時点でそこまでこだわりはないのですが、『スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法』(アグネス・チャン著)が目に止まり、読みました。海外の一流大入学のハウツー本ではなく、グローバル社会を生き抜く人間に必要な要素が、豊富な著者の実例とともにまとめてありました。
- 作者: アグネス・チャン
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2016/03/07
- メディア: 単行本
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本質に最短で辿り着き、やりきるパワー
息子は昨日、4歳になったばかり。勉強うんぬんを語るレベルではなく、何よりちゃんとご飯を食べる、着替える、早く寝るなど、最小の社会で生きていくために必要な最低限のことができるようなってもらいたいと願うことが何よりの優先事項です。
その一方、グーグルの創業者など、勉強というか、起業家や世界を驚かす技術を生み出す場所として、昔から同大には興味がありました。さらに、ここ最近知り合った知人でスタンフォード大の出身者が多く、彼らと会話をしていると(もちろん日本語で…)、何というか頭がずば抜けていいとかではなく、「何事においても基本的なところをしっかりと押さえていて、まずやるべきことを力技でやりきってしまう能力に長けている」という、全く短くまとめきれていませんが、そんな感じなのです。
こういう、本質に最短で辿り着き、やりきってしまうパワーは、是非とも息子に身につけてもらいたいですし、何より、自分が学びたい…。ということで、本書にそういうヒントが書いてあるのかなという淡い期待を持って、購読しました。
自分が変われば世界は変わる
アグネス、ネットで変な形で有名になってしまっている印象ですが、基本は教育学者と認識しています。よく、学校の先生が子育てに失敗した、みたいな残念な事象を耳にすることはあります。スタンフォード大に3人の息子を入れたことが子育て成功と決めつけることはどうかと思いますが、アグネスは少なくとも机上の空論や残念な事象とは異なる、真っ当な教育学者なのではないかと、個人的には思います。
アグネスの教育方針の根底にあるのは、「自分が変われば世界は変わる」との理性的なポジティブさと感じました。
例えば、息子の“抱っこ攻撃”に「ダイエットにもなり一石二鳥、短い幼児期を楽しもう!」と自身の発想を転換し、いくら疲れていても抱っこを一切拒まなかったり、嫌いな先生が担任になった時は「先生のいいところだけを見よう、勉強に集中できるいい機会だよ!」と息子に言い聞かせたりしました。アグネスの教育の至るところに散りばめられた「自分を信じる」「自分が変える」というメッセージは、息子たちをスタンフォード大に導く最大の原動力だったように感じます。
よく考えると、知人のスタンフォード大出身者らは、ある意味、「何を根拠に…」と思えてしまうくらい、愚直なまでに自分を信じ続けているように思えます。その根拠がよく分かりませんでしたが(アメリカ人だから?)、本書の読了後、それは親からの確かな愛なのだなと、自分と息子の誕生日に、ディズニーランドで全力投球の奉仕をしながらこちらのエントリーを書きつつ、そんなことを思う次第です。なお、息子の肩車攻撃を拒否せずすべて受け入れてしまったため、明日は深刻な筋肉痛に見舞われることが確実の惨状であることを、追記致します。
スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール
- 作者: ケリー・マクゴニガル,泉恵理子
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2016/10/06
- メディア: 単行本
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